Springpadは、単純にいってしまえば「ちょっとしゃれたウィッシュリスト」の機能が多く、本棚のデータベース、ワインのデータベースといったように、定形の製品やレストランなどのデータを軸に広がります。
Evernoteは任意のファイル、任意のページを、任意な形で保存できるので自由度が多い反面、ユーザーの側に「このように活用したい」というイメージがないと利用価値が減ってしまう傾向にあります。
一方、Springpadにも苦手な面が多々あります。もともとの機能がウィッシュリストに近いので、メモアプリとしての側面は弱いのが現状ですし、日本語の検索もうまくいかないことがよくあります(「日本の若者は不幸じゃない」の書名の「若者」で検索してもヒットしないなど)。
Evernoteと違って専用のクライアントがなく、ウェブからしかアクセスできない点も利便性からマイナスとなります。このことは、ScanSnapなどからファイルを自動で送れないことも意味しています。
このようにまったく異なる、お互いに一長一短のあるサービスですので、今後とも2つが競争しながらユーザーにとって便利な記憶のサービスの地平を広げてくれることを期待しています。
ちょっと長い引用になってしまいましたが、以上の指摘はとても的確でわかりやすいと思います。これらの点を念頭に置いていおくことで、両者を使い分けたり、まずどちらをためしてみるかが決まってくると思います。
また、Evernote内の情報があまりに肥大化して使い勝手が悪くなったとき、どんな情報をEvernoteから「追い出す」かを検討するようになるでしょう。その際、追い出し先をSpringpadにするならどんな情報が「追い出せるか」を考える必要が出てきます。そんなとき引用したエントリを参照してください。